まいたけ味

まいたけの味がします。作品レベル以下のアウトプット墓場

ダブリンの鐘つきカビ人間

作:後藤ひろひと 演出:G2
主演ってほどは出てこないな片桐仁
まあ笑えて泣けて(泣かないけど)みたいなかんじで、
それぞれは質の高いものだとは思う。


でも、この笑えて泣けるという事は多くの劇作家が指標として
掲げてたりするワケだけど、泣ける話は書けても、
ちゃんと笑える話を書ける人は少ないと思う。


笑えるという事はとても大事な事ではあるけど、
ストーリーや会話の流れで必然的に出てくるものだったり、
特定の役者が特定のキャラを演じた場合に期待されるものだったり、
そういう作品に絡めたものでなければ意味がない。


この作品においての笑いもほとんどがアドリブ的と言うか、
「アドリブで笑い」と脚本に書いてありそうな笑いが多くて、
まあ面白きゃ笑えるんだけど、それはなんか質が違う。
分かりやすく言えば芸人におけるネタとフリートークの違いみたいなモノで、
こっちは完成された作品を見に来ているんだから、
そこら辺はもっと練りこんだものを見たいなと思う。


言ってしまえば、ストーリーや世界観がそこで断たれるわけだから、
結果的に泣けない人も多くなるんじゃないですかね。


http://www.parco-play.com/web/play/dublin2/