まいたけ味

まいたけの味がします。作品レベル以下のアウトプット墓場

佐藤にとって

突然DEATHが僕の苗字は佐藤だ。
1億人も人間が居れば、同姓同名で生年月日も一緒と
言う人が居ても全然おかしくない。
この前、TVでそういう別人が金融関係で悪さをしたがために
信用調査でことごとく引っかかって
カードは作れないわローンは組めないわ
身に覚えのない請求は来るわ、知らんと言ったら裁判沙汰になるわという、
佐藤にとっては他人事とは思えない話をしていた。


数年前、住民基本台帳が旬の話題だった時、
国民全員に背番号がついて国に管理されるみたいで
イヤだみたいな意見を聞いた事があるのだけど、
逆に言えば絶対的な社会的オリジナリティが持てるという
ことでもあるワケで、常日頃から佐藤呼ばわりされている
僕らにとっては良い話としか思えないのだ。


囚人のように番号で呼ばれるなんて事は
イヤだとかみんなは思うのだろうけれども、
佐藤にとっては全く逆なワケで、
佐藤以外の人々にはもっともっと佐藤の気持ちを
考えるべきなのではないかと思う。


多いと言ってもまだまだ佐藤は少数派であるから、
佐藤の意見が通らないのも仕方ない。
しかし、だからと言って佐藤を多数派にすればするほど、
佐藤における弊害が増す一方というパラドックスがここにある。
ストレートな解決法は、佐藤自らがその淘汰を行う事だが、
種族原理や法律的にも非常に困難である事は間違いない。
まず我々が行うべきは、佐藤をこれ以上増やさない事である。


ああくだらない。