まいたけ味

まいたけの味がします。作品レベル以下のアウトプット墓場

パッション

監督:メル・ギブソン
イエス・キリスト最後の日の話。ホントにそれだけを2時間かけて映像にする。
多分、賞味1時間くらいはリアルな暴力・拷問シーンで、最初の数分はイヤーンとか思うけど正直言って後はただひたすら退屈なだけ。で、早送りしまくり。
エスがどれだけの受難を受けたかをリアルに示そうとした?とか言うらしいけど。


まず彼の肉体が後で復活するとわかってる以上、それがいくら傷つけられようと何の意味も感じない。凄い痛いかもしれんけど治るんだもん。っていうか普通の人間だってこれくらいされてるんじゃない?戦時中とかもっとヒドイ事されてると思うけど。
本気で信念持ってるヤツ本人への肉体的暴力なんて無意味。この泣き叫ぶ女を強姦しないと弟子とマリアを皆殺しにするぞ。とか、家族や仲間を巻き込んだ心の葛藤を責めないと拷問にならん。信念を揺るがそうとしないでどうする。稚拙すぎる。
まあ昔話なんだから稚拙で単純でも良いんだけど、それをリアルに映像化する事の意味が分からないし、映像化しても良いけどあまりに単調で長い。
その単調さでもって、見る人に暴力をリアルに体感させたかったとしたら、なんて趣味の悪い映画だろう。イエスの偉大さを語りたかったんじゃなくて、ユダヤ人の稚拙・凶暴さを語りたかったとしか思えないんだけど。


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