まいたけ味

まいたけの味がします。作品レベル以下のアウトプット墓場

映画

三体 WOWOWドラマ版

原作:劉 慈欣 監督:楊磊(ヤン・レイ)原作未読。読もうかなと思っていたところにドラマ放映という事で、まあそっちで良いかと妥協し、事前情報ナシで見たいなと思ったのが運のツキ。30話もあるからてっきり三部作全部かと思って見てて「コレ終わらなくな…

PLAN75

監督:早川千絵 現代版(未来版?)姥捨山という触れ込みのSF。 設定に大きな無理はなく、安楽死は任意でありながらも「良きこと」として皆が扱い,ふんわりと笑顔で勧めてくるあたりがリアリティーを醸成している。 個人的には安楽死推進派で、自分の病気が進…

たかが世界の終わり

監督:グザヴィエ・ドラン 2016カンヌ グランプリ(次点) これにグランプリを出すのはさすがカンヌ。グザヴィエ・ドランは初見ですが、この年齢(当時27歳)でこの作品撮るんかいという恐ろしく展開も話の筋もない映画。深井龍之介が本を読むのに知的体力が…

町田くんの世界

監督:石井裕也 「船を編む」の石井裕也監督 満島ひかりの元旦那という方が有名か。著名監督のおかげか、キャストがやや無駄に豪華。W主演はW新人でW新人らしい粗削りなW演技なのでそういうの気になる人はW見ない方がいい。 原作を中途半端に知ってる身から…

ブルーム・オブ・イエスタディ

監督:クリス・クラウス ナチス時代の加害者と被害者(ゲルマンとユダヤ)の血筋を引く二人が過去の研究をしながらも惹かれあうという話。 二人とも相当に頭がおかしく奇行についていけない感があるが、アデル・エネルの魅力一本でなんとか引っ張る感じ。 ス…

星ガ丘ワンダーランド

監督:柳沢翔監督は誰やねんでしたがCMで有名な方らしい。映画はこれ1本しかありません。 なのにキャストが異常にゴージャスです。期待感が高いのか業界で有名だからなのか。オリジナル脚本で、個人的にはストーリーも世界観も好みです。 多分村上春樹とか岩…

星を追う子供

監督:新海誠 新海誠をWowowで見るシリーズも尽きてきました。これまでで一番商業的なのか、ジブリ後継の意識が高まってます。 この後の大ヒット作2連発で誰にも文句を言わせないことができたので結果としては良かったというか、そういう才能がきっちりあっ…

監督:河瀬直美河瀬作品なので構えてたが、全く見やすかった。 良い意味で普通に面白い。殯の森では、映像やロケ地の美しさはわかるが、正直素人と俳優の演技差が温度差として伝わる部分があってこれは刺さるっちゃあ刺さるけど、私にとっては嫌な刺さり方だ…

台北ストーリー

監督:エドワード・ヤン結局私はこう言うのが好きなのだ。 もはや自分でも何が面白いのかよく分からないけど、好きなのだ。 酒は飲まないけど、それに近い気分ではないかと。少し古い作品のため、音楽やファッションなど、ノスタルジーも追加される。近代的な…

いなくなれ、群青

監督:柳明菜甘酸っぱい。 飯豊まりえの透明感と優等生少女ノスタルジーが直球ど真ん中で期待を裏切らない。 ポストガッキー候補ナンバーワンでなかろうか。世界観はある程度出てるし郵便局員の片山萌美は効いてる。 が、音楽祭のクダリがちとヒネリもなく長…

言の葉の庭

監督:新海誠こちらはSF要素ナシ。 短いのでアッサリ感と消化不良感は否めないが、テーマである雨と絵のキレイさは相性が良い。 ヒロインが27歳なのでアニメ声感は多少薄れ、そこは落ち着いてみられた。言の葉、と言う題材は特別効いてない印象。正直なくても…

雲のむこう、約束の場所

監督:新海誠 15年も前の作品なのか。SF要素が強く、監督がブレイクしたヒット作の原点と言えそうな作品。 長編デビュー作らしいが声優は豪華。案外金かかってる?絵はきれいだし悪い所はそんなに無いが特に面白い点も無いと言うか、まあ90分じゃSF設定の細い…

秒速5センチメートル

監督:新海誠 あっと言う間に日本を代表するアニメーション監督になった新海さん。 WOWOWの特集でまとめて見たので連投します。本作はSFでは無いですが、1番好きかもしれません。最後マサヨシの歌で引っ張ると言うのはなかなか勇気のいる事だと思うけど、印象…

八日目の蝉

監督:成島出 原作:角田光代 久しぶりの大ヒット。原作を読む前に見たのは良かったか悪かったか分からないけど、読まなくても十分に良い。しばらく最も泣ける映画として君臨するだろう。島での安定した暮らしからの流れ。別れ際のセリフ。やばい。 とにもか…

隠された時間

なんで録画したのかよく覚えてないレベルで鑑賞。SFだと思ってなかったので急展開にビックリしたけど、止まってる時間中の物質の描き方は上手かった。テキストにはない魅力だなあやはり。まあSFなんで細かい事は別に良いのですが、所謂少女ノスタルジー系に…

藁の盾

監督:三池崇史 ご都合主義が許せる映画と許せない映画とあるよね。 その映画における重要な部分がボヤけるくらいならそうした方が邪魔しないみたいなこと。 この映画はダメなほう。 主題が懸賞かけられた犯罪者を守ると言う、そもそもフィクションなわけです…

きょうのできごと

監督:行定勲 15年前なら大好物だっただろう青春群像モノ。 今見てもそれなりに面白いと思うし、全然悪くないのだけど、 やはり感化されるというような要素はほとんどないな。 まあ単に歳とったって事ですかね。 しかし行定は僕よりも歳食ってるわけで、 ち…

彼女を見ればわかること

監督:ロドリゴ・ガルシア なんかいかにも単館系なタイトルにぴったりの内容のオムニバス。 とかイヤ〜な言い方をする必要があるような不快感があるワケでもなく、 まあ普通に面白いんじゃないかと思います。けども。 2000年の映画を見てイマサラ感とか言う…

白いカラス

監督:ロバート・ベントン 反芻してみると良い話だと思えるのだけど、今ひとつしっくりこない。 どのキャストも誰もが?認めるレベルの役者だけど、 特にホプキンスとキッドマンについてはどうもハマってない気がする。 単体で見て、ミスキャストですかと言…

蛇イチゴ

監督・脚本:西川美和 なぜかオモロイという予感があって事前の期待感が高かった。 アラスジだけ言ってしまうと単純っていうかベタなんだけど、 ストーリーを進めるためのシーンは相当アッサリしていて、 一応設定はこうです。と言う最低限の説明に収まって…

インストール

監督:片岡K 原作:綿矢りさ 原作がそうなんだろうから仕方ないけど 中途半端なエロスとか要らないんじゃないかと。 アイデンティティに悩みを抱えて不登校になったという設定であるものの、 どう見ても悩んでるようには見えない上戸彩。 この軽薄さ自体は狙…

スクール・オブ・ロック

監督:リチャード・リンクレイター リンクレイターがこういうものを撮るという事が良く分からないし これがコメディとしてそれほど傑作なのかも良く分からない。 ロックを通ってない人にとってはどうなんだろう? しかしこれほど古典で王道だとは思わなかっ…

MASK DE 41

監督:村本天志 トモロヲってこんなにフツーの人だったっけと思わせる上手さ。 演技っていうか、もはやオーラがフツーだ。 このフツーオーラが作品における根本のオモシロさで、 これだけでこの作品は成功したと言えると思う。 松尾さんは大人計画のまんまの…

ラン・ローラ・ラン

監督:トム・ティクヴァ イマサラ見ちゃったからかなんかそれほどじゃないね。 序盤の導入から一周目についてはスピード感もあるけど、 ニ週目からは同じ展開でだんだんダレる。 当然はそこからは変化を楽しむべきなんだけど、 肝心の因果関係付けのオモシロ…

オールド・ボーイ

監督:パク・チャヌク 話も面白いと思うし、絵とか演出も面白いと思う。 でもなんかノリが噛み合ってないんだよなあ。 近親相姦野郎が強制近親相姦で復讐する? そんなグロく重いテーマでありながら軽くPOPな演出。 なんかウケそうなものをとにかく集めてみ…

ションヤンの酒家

監督:フォ・ジェンチイ 何の前情報も評判もなく見たという事はやはり影響があるんだと思う。 世の中には当たり前だけどたくさんの映画が溢れていて 誰かの評判とか記事とか解説が無ければ選択して見る事はまずないし その場合、少なからず何かを期待してそ…

コールドマウンテン

監督:アンソニー・ミンゲラ なんかニコール・キッドマンのファンサイトかというくらいに キッドマンの映画が多い事に気づいた。 まあ好きな女優ではあるけど、特に選んでるワケじゃないよ。 単純に仕事量が凄いんだろうね。しかも良い仕事してるし。 引き換…

SAW

監督:ジェームズ・ワン 珍しく?話題モノ。普通に面白い。 途中でオチに気づいてしまった人じゃなければ楽しめたと思う。 僕は気づかなかったのだけど、気づく可能性は十分あるなとも思うので そこで評価は分かれる所だと思われます。 気づかなかった人にと…

エレファント

監督:ガス・ヴァン・サント コロンバイン高校銃乱射事件に関わる数人の一日をそれぞれ描いた映画。 マイケル・ムーアのそれとは違い、事件の真相や裏側を解明しようとか言うモノではなく、 逆に犯人の二人に関する描写はかなり限られている。 実際にどうで…

リアリズムの宿

原作:つげ義春 監督:山下敦弘 さもすればえらい事地味になるか、サブカル臭的色づけになるかと 思っていたが、良い意味で期待を裏切られたと思う。 つげ作品の映画化、ドラマ化は結構多くあるけれど、 僕が見たものは原作に忠実なものがほとんどだった。 …