まいたけ味

まいたけの味がします。作品レベル以下のアウトプット墓場

鈍獣

クドカン脚本・河原雅彦演出。
クドカンはドラマには適してるが舞台には軽すぎるキライがあってやや趣味ではなかったのだけど、これは率直に面白かった。池田成志を筆頭にキャストも良かったし岸田國士戯曲賞受賞もうなずける。この多忙さでこれだけのものが書けるってのは本当にすごい。ちょっと尊敬してみる事にする。
一つだけあるとすれば、文句ではないのだけど、どうしても松尾スズキの匂いを感じてしまった事。初めて外に提供した本でこういうモノを見せられると、大人での彼の作品は彼なりに松尾色との差別化をはかり、自分の中の松尾好きに抗って生んできたものなのかもしれないと思った。
彼は天才なんて言われてるけど凄く努力家なんだ、ちょっとこれは涙ものだなと思い、その彼の苦悩と努力で数々の作品を生み出してきた過程を勝手に想像して4コママンガにしてみようと試みたが、そういう意味のない思いつきだけの試みに対して努力を払うほど僕は楽しい人ではなかった。
もっと楽しい人になりたい。顔だけじゃなくて。